傾聴について考える

「傾聴の方法の二種類」

 

こんにちは。「傾聴」ということばが浅い感じで使われているようですので、そのことについて考えてみたいと思います。傾聴と聞くと、じっと聞いているだけという印象を受けるかもしれませんが、そんなことはありません。傾聴の基本は「成長を見守る」「寄り添う」のを基本とします。詳しくは、傾聴、すなわち、「来談者中心療法」の創始者である、カール・ロジャースの本を参考にするとよいのですが、簡単にそのエッセンスを示すと、以下のようになります。この方法は、信頼関係(ラポール)を作るために有効だとされています。

 

(傾聴の方法)

1うなづき・あいづち

2姿勢・アイコンタクト

3くりかえし・要約

4沈黙

5共感的理解

6質問

 

この方法は受動的・消極的な聴き方(passive listening)と言われています。これらで、信頼関係が成り立ったら、次は積極的な聴き方(active listening)になります。つまり、「本当に、全員、あなたのことが嫌いなの?」「それだと、逃げにしかならないので問題が解決しないのでは?」というように、切りこんでいくのです。まさに、「飲み屋のママさん」がいいお手本ですね。かつて日本にカウンセラーがいなかったころ、精神科か占い師のもとにいく人が多い中、男性の大半は飲み屋のママさんに話を聞いてもらっていたといいます。飲み屋のママさんは名カウンセラーですね。