二重否定の表現

・・ざるべからず                ・・なければならない(・・べきだ)

・・ざる(は)なし              ・・ないものはない(すべて・・だ)

・・にあらざる(は)なし        ・・でないものはない(・・だ)

・・ざるにあらず                ・・しないのではない(・・する)

・・なきにあらず                ・・ないのではない(・・だ)

AとしてBせざるはなし          AでBしないことはない(Aなら必ずB)

AとしてBなきはなし            AでBがないものはない(Aなら必ずBがある)

Aずんばあらず                  Aでないことはない(必ずA)

AずんばBず                    AしなければBでない(Aなら必ずB)

 

同音異義語・拾遺

現代文重要語 十

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(六十四)

 趣味で物をそろえるのはよいが、(シュウシュウ)品。が多くなりすぎて整理できずに(シュウシュウ)のつかない状態になっては仕方がない。

 

(六十五)

 道徳的に(シュウシン)に努めることはよいが、自分が善の立場であろうとすることに(シュウシン)しすぎると、かえって悪になる場合もある。

 

(六十六)

学者は、創作家と違って、作品を乱雑にしておかないで、全体を(シュウセイ)しないと気が済まないという(シュウセイ)を持っている。

 

(六十七)

その子が(シュウチ)心の強い性質だということは、(シュウチ)の事実であるが、それが強すぎるので、(シュウチ)を集めて直す方法を考えたい。

 

(六十八)

 知人に(ショウカイ)された文学者に、ある古典作品の背景を(ショウカイ)した研究書があるというので、その有無を出版社に(ショウカイ)した。

 

(六十九)

彼女は、身体(ショウガイ)者のための協会に入り、(ショウガイ)担当として寄付を集めることを(ショウガイ)の仕事とした。。

 

(七十)

 (シンコウ)の商店街を(シンコウ)させるのには、物を売るだけではなく、商店主が互いに(シンコウ)を深めて、行事などを(シンコウ)させるとよい。

 

(解答)

(六十四)収集・収拾 (六十五)修身・執心 (六十六)集成・習性

(六十七)羞恥・周知・衆知 (六十八)紹介・詳解・照会 

(六十九)障害・渉外・生涯 (七十)新興・振興・親交・進行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代文重要語 十一

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(七十一)

勢力を(シンチョウ)させすぎると、かえって破綻してしまうことが多いので、あまり調子に乗らず(シンチョウ)にするべきである。

 

(七十二)

(シンボウ)遠慮を持ち、事をあせらずによく(シンボウ)する人には周囲の人々から(シンボウ)が寄せられる。

 

(七十三)

 文筆の仕事を(スイコウ)しようとするには、内容も表現もよく練らなければならず、(スイコウ)が非常に重要になる。

 

(七十四)

 公職選挙法は、違反について(セイサイ)な規定がなく、議員に(セイサイ)を加えることができないので、(セイサイ)を欠いた法律である。

 

(七十五)

 (セイサン)の立たない取引は、できるだけ早く(セイサン)した方がよい。(セイサン)カリによる殺人は、(セイサン)な様になる。

 

(七十六)

 いくら戦争でも無益な(セッショウ)はしたくないので、相手に降伏勧告を受け入れるように(セッショウ)する。

 

(七十七)

 (ゼッタイ)絶命の危機だと思っても、(ゼッタイ)に逃れる方法がないということはめったにない。

 

 

(解答)

(七十一)伸張・慎重 (七十二)深謀・辛抱・信望 (七十三)遂行・推敲

(七十四)精細・制裁・生彩(精彩) (七十五)成算・清算・青酸・凄惨 

(七十六)殺生・折衝 (七十七)絶体・絶対

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代文重要語 十二

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(七十八)

 本屋の店先に(ソウカン)号がずらっと並んだ様は、(ソウカン)である。警視(ソウカン)は、強制(ソウカン)の決定の出ている者の捜査を命じた。

 

(七十九)

 この二つの図形を調査の(タイショウ)として比べて見ると、(タイショウ)的に、一方点(タイショウ)、他方が線タイショウになっている。

 

(八十)

 政権を(ダトウ)しようというのは、過激な意見に聞こえるかもしれないが、現状ではそれ以上に(ダトウ)な方法はない。

 

(八十一)

 税金の(チョウシュウ)方法についての改革意見を述べて(チュウショウ)から同意の拍手を浴びた。

 

(八十二)

 記魚が利益を(ツイキュウ)するためには、技術を(ツイキュウ)するとともに、不利益をもたらした者の責任を(ツイキュウ)することも必要である。

 

(八十三)

 どの分野でも(トクイ)な才能に恵まれている者が、(トクイ)になり過ぎて失敗することが多い。

 

(八十四)

 しゃべるのが大好きだというのが、彼の(トクチョウ)であるが、それが過ぎているので、(トクチョウ)になっているとはいいがたい。

 

 

(解答)

(七十八)創刊・壮観・総監・送還 (七十九)対象・対照・対称 

(八十)打倒・妥当 (八十一)徴収・聴衆 (八十二)追求・追究・追及 

(八十三)特異・得意 (八十四)特徴・特長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代文重要語 十三

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(八十五)

 環境汚染には、さまざまな原因があるが、気体としては車などの(ハイキ)ガス、個体としては土化しない(ハイキ)物が大きな問題である。

 

(八十六)

夜半に始まった勝負は、二人の実力が(ハクチュウ)していたために長引き、次の日の(ハクチュウ)にやっと決着がついた。

 

(八十七)

 国中の(ハッコウ)な人々に、生活保護の証明書を(ハッコウ)するという法律が来月(ハッコウ)する。

 

(八十八)

折からの好景気を(ハンエイ)して、どこの商店街も(ハンエイ)しているように見える。

 

(八十九)

司法試験に受かるために、多くの(ハンレイ)を集めた本を買ったが、まず、(ハンレイ)をよく読んで本の使用法を理解しなければならない。

 

(九十)

 病気にかかって弱ったので、(ヒカン)のために暖かい土地に移ったが、状態は(ヒカン)的である。

 

(九十一)

 会社の倒産は(ヒッシ)の情勢となったが、それを防ごうとした社長や全社員の(ヒッシ)の努力は、(ヒッシ)に尽くしがたいものがある。

 

 

(解答)

(八十五)排気・廃棄 (八十六)伯仲・白昼 (八十七)薄幸・発行・発効

(八十八)反映・繁栄 (八十九)判例・凡例 (九十)避寒・悲観 

(九十一)必至・必死・筆紙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代文重要語 十四

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(九十二)

海外に赴任する人が喜んでいるように見えるのは(ヒソウ)な見方で、内面では(ヒソウ)な覚悟をしている場合がある。

 

(九十三)

(フキュウ)の名作を世間に(フキュウ)させる仕事だとしても、それほど差し迫ってもいない(フキュウ)の仕事を不眠(フキュウ)でやることはない。

 

(九十四)

その男の挙動が(フシン)なので、彼に(フシン)の念を抱く。家の(フシン)の仕事が(フシン)なので、いろいろと(フシン)する。

 

(九十五)

世界中で(フヘン)的に読まれている先品というのは、内容がかたよっておらず、(フヘン)であるため、常に(フヘン)の評価を得ているものである。

 

(九十六)

店の品を壊した者に損害の(ベンショウ)を要求することと、相手に寛大であることの矛盾を、(ベンショウ)法的に解決するには他の品を買ってもらえばよい。

 

(九十七)

実情に合わない(ホウキ)に苦しめられている人民が、課せられている義務を(ホウキ)して、支配者の妥当のためにいっせいに(ホウキ)した。

 

(九十八)

 社会(ホショウ)の一環としての公的保険に入っていれば、病気や事故に対しての(ホショウ)になり、損害を蒙ったときにも(ホショウ)してくれる。

(解答)

(九十二)皮相・悲壮 (九十三)不朽・普及・不急・不休 

(九十四)普請・不振・腐心 (九十五)普遍・不偏・不変 

(九十六)弁償・弁証 (九十七)法規・放棄・蜂起 (九十八)保障・保証・補償

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代文重要語 十五

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(九十九)

与えられた仕事のわけがわからず五里(ムチュウ)の状態の中で、突破口を探そうとして(ムチュウ)の努力をする。

 

(一〇〇)

 年長者に前途(ユウイ)な青年であることを認められた者は、他の者よりもいろいろな面で(ユウイ)に立ったことになる。

 

(一〇一)

親から財産を譲り受けた(ユウカン)階級の人間には、実社会に出て人に交わろうとすることが(ユウカン)なことに思えるらしい。

 

(一〇二)

社員が(ユウキュウ)休暇をとって使えるような厚生施設として、現在使っておらず(ユウキュウ)地になっている場所にスポーツクラブをつくる。

 

(一〇三)

会社に(ユウシ)してくれる(ユウシ)を募る。(ユウシ)以来最強の(ユウシ)が、ついにその(ユウシ)を現した。

 

(一〇四)

 彼は(ユウシュウ)な人間だったが、捕われて(ユウシュウ)の身となり、牢屋で(ユウシュウ)に閉ざされたままで(ユウシュウ)の美を飾れなかった。

 

(一〇五)

 その科学者は、電子と(ヨウシ)の関係について、(ヨウシ)ではなく和紙を用いた(ヨウシ)に毛筆で論文の(ヨウシ)を書いて学会に送った。

 

(解答)

(九十九)霧中・夢中 (一〇〇)有為・優位 (一〇一)有閑・勇敢

(一〇二)有給・遊休 (一〇三)融資・有志・有史・勇士・雄姿(勇姿) 

(一〇四)優秀・幽囚・憂愁(幽愁)・有終 (一〇五)陽子・洋紙・用紙・要旨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代文重要語 十六

 

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(一〇六)

 昔は、暮らしの(リョウドウ)を得るためには、文武両道に秀でていた方が有利であった。

 

(一〇七)

仕事の(リョウユウ)が、本当の(リョウユウ)であれば幸せである。甲某と乙某の(リョウユウ)が、土地の(リョウユウ)権を主張して戦った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(解答)

(一〇六)糧道・両道 (一〇七)僚友・良友・両雄・領有

京都府の方言

 

○京都  保守的・権威に弱い・排他性・プライド・遊びの精神ある・学者や文化人が多い・

鳥肌のことを「さぶいぼ」という。

丹後方言、丹波方言、山城方言(京ことば)にわけられる。

よし なさい

はる なさる

おいでやす いらっしゃい

おすもじ すし

はんなり 明るく上品な

おーきに ありがとう

ぐつわるい 都合が悪い

だんない さしつかえない

じゃまくさい 面倒くさい

おはようおかえりやす いってらっしゃい

かんにんえ 許して

はばかりさん ご苦労様

おたのもうします お願いします

滋賀県の方言

 

○滋賀  表面的には物静かでおとなしい・本質は粘り強くバイタリティがある・

(みそ汁などの)塩気が薄いことを「みずくさい」という。

湖北方言、湖東方言、湖西方言、湖南方言に分けられる。

はる・やはる なさる

ある・やある・なはる・やす なさる

うみ 琵琶湖

ほっこりする つかれる

なんど おやつ

ほたえる さわぐ

どんつき つきあたり

おーきに ありがとう

おしまいやす こんばんは

きゃんす 来る

きんまい 立派だ

だんない 気にしないで

ほえない あっけない

いとしげない かわいそう

 

三重県の方言

○三重  控えめ・のんびり・穏やか・見栄をはらない・

机を運ぶことを「つる」という。

北三重方言と南三重方言に分けられる。

ちゅー・つー という

や・じゃろ だろう

あたま・かえるご おたまじゃくs

きびす・とも かかと

さいこ でしゃばること

ひやかい 冷たい

ちみぎる つねる

いっち いちばん

おーきに ありがとう

あかん いけないよ

つんどる 混んでいる

だんない 気にしないで

あれこわい おどろいた

な ね

やにこい もろい

とんぼに 急に

 

同音異義語8

〇カタカナの部分を漢字に直してみよ。

 

(五十)

最近の新聞は、社会の(コウキ)としての(コウキ)ある伝統を守らず、いたずらに(コウキ)心を満足させるような記事ばかり載せている。

 

(五十一)

人物が良く(コウケン)の持ち主が跡継ぎを(コウケン)することは、その分野の維持に(コウケン)することになる。

 

(五十二)

文章の(コウセイ)が悪いと、後で(コウセイ)するのにも手間がかかる。世間は、(コウセイ)した人間を(コウセイ)に見てくれない傾向がある。

 

(五十三)

 (コウテイ)歩合の(コウテイ)によって、銀行の貸し出し金利が変わる。あるローマ(コウテイ)は、大詩人の(コウテイ)であり、良い詩を書いた

 

(五十四)

 かりにも(コウトウ)の代表者であれば、(コウトウ)で意見を述べるのは嫌だなどという(コウトウ)的な態度を取ってはならないはずである。

 

(五十五)

 作物は、(コウハイ)の仕方に、その種の(コウハイ)がかっている。学校の(コウハイ)を味方にしたいが、どうも(コウハイ)が定まらない。

 

(五十六)

 彼は、先人が自分を(コジ)しなかったという(コジ)に習って、賞を受けないという考えを(コジ)していたので、受賞を(コジ)した。

 

 

(解答)

(五十)公器・光輝・好奇 (五十一)高見・後見・貢献 

(五十二)構成・校正・更生・公正 (五十三)公定・高低・皇帝・高弟 

(五十四)公党・口頭・高踏 (五十五)交配・興廃・後輩・向背 

(五十六)誇示・故事・固持・固辞