現代文の学習参考書-堀木博礼・田村秀行-

堀木博礼 田村秀行 酒井敏行 霜栄 船口明

この四人は、基本方針は同じである。つまり、内容を論理的に読解し、開放へのアプローチを明確に示すということである。堀木博礼と霜栄は内容読解重視、田村秀行と酒井敏行は設問アプローチ重視と言える。船口明は、その中間と言えるであろう。現在の予備校の現代文の読解と解法の基本路線は、この四人でほぼ完成したといってもよいほど、影響力がある。

長所としては、設問へのアプローチが明解であるということである。内容読解と設問とのバランスが非常に取れている点があげられ、読解と切れ味鋭い解法と言えるであろう。

短所としては、理系的発想も随所にみられるので、このように細かく読解や設問のアプローチが苦手というタイプには不向きである。読むことの楽しさを満喫したいタイプには向かないであろう。