古文重要語2023:02:28

あからさま   ちょっと。急に。

    あからさまに来てみれば(『更級日記』)

    ちょっと来てみると

あく(飽く)   十分である。満足する。

    心づくしの一声も、あかずうらめし(『中務内侍日記』)

    気のもめる一声も十分でなくうらめしい

あくがる   ふっと出る。

    わが身よりあくがれいづる魂(『後拾遺集』)

    わたしの体からふっと出た魂

あさまし   あきれて情けない

    もののあはれも知らずなりゆくなむあさましき(『徒然草』)

    しみじみとした情趣もわからなくなってゆくのは、あきれて情けない。

あそび・あそぶ(遊)   詩歌管弦の遊び

    御遊びありし夜(『大鏡』)

    宮中での管弦の遊びがあった夜