古文単語2023:03:08

あだ  浮気っぽい

    すきがましきあだ人なり(『源氏物語』)

    いかにも色好みらしい浮気者である

  あたらし  残念だ

    いとほしくあたらしくなむ(『増鏡』)

    気の毒で残念なことだ

  あぢきなし  つまらない。なさけない

    あぢきなき心ちいとするころなり(『蜻蛉日記』)

    情けない気持ちがたいそうする頃である

  あつし(篤)  病気が重い

    いとあつしくなりゆき(『源氏物語』)

    とても病気が重くなってゆき

  あてに・あてなり(貴)  上品だ。高貴だ。

    あてなるも、賤しきも(『竹取物語』)

    高貴な人も、身分の低い人も