前野直彬 藤堂明保 小林信明 加地伸行
前野直彬『漢文入門』『精講 漢文』、藤堂明保『チャート式 漢文』、小林信明『漢文研究法』、加地伸行『関文法基礎』といった学習参考書の時代は、ハードカバーの時代であり、旧制高校の受験の路線である。漢文の根本原理から説き起こし、本格的な教養や記述を身に付ける、本格的な漢文を身に付けるのに、たいへん適していると言える。
長所としては、教養的であり、現在の教授資料としても使用できる点があげられる。教師用としての活用が期待できる。
短所としては、入試での点数とは程遠い体裁である。入試という観点で考えると、まずは句形ドリル形式ものを仕上げてから教養書として読むのが受験生には適していると言えるであろう。