漢文の学習参考書ー小倉勇三・多久弘一・田中雄二

小倉勇三 多久弘一 田中雄二 小倉勇三『漢文ミニマム攻略法』、多久弘一『多久の漢文公式』『多久』の漢文講義の実況中継は、昔ながらの漢文句形を中心にした教科書的なものである。長所と短所というものはなく、特に特徴はないが、漢文の余話が取り入れられ…

アメリカの教育の流れ

(19)教育思想史(4単位) 進歩主義教育とアメリカの教育観・人間形成観の変遷 1.啓蒙主義期の教育思想 1.1フランクリンの教育思想 18世紀から19世紀前半の教育思想は、啓蒙主義期の教育思想の時期とされる。アメリカの教育思想を扱う上で、アメリカ人のシ…

漢文の学習参考書ー前野直彬・藤堂明保・加地伸行ー

前野直彬 藤堂明保 小林信明 加地伸行 前野直彬『漢文入門』『精講 漢文』、藤堂明保『チャート式 漢文』、小林信明『漢文研究法』、加地伸行『関文法基礎』といった学習参考書の時代は、ハードカバーの時代であり、旧制高校の受験の路線である。漢文の根本…

古文の学習参考書ー村上本二郎・石井秀夫ー

村上本二郎 石井秀夫 土屋博映 富井健二 高等学校と大学とをつなぐ予備校の現場でよく使用されたものとして、村上本二郎『古典文解釈の公式』(学研)や石井秀夫『古文の核心』(学研)の著作があげられる。東京教育大学(現筑波大学)の流れのものである。…

小論文の学習参考書

吉岡友治の著作は、大学入試のみならず、法科大学院入試、公務員試験、社会人向けにも発信しているもので、非常に汎用性が高いシカゴスタイルを取っている。シカゴスタイルの特徴は、論証に力を入れるという特徴がある。 長所としては、論証型を重視するので…

現代文の学習参考書-堀木博礼・田村秀行-

堀木博礼 田村秀行 酒井敏行 霜栄 船口明 この四人は、基本方針は同じである。つまり、内容を論理的に読解し、開放へのアプローチを明確に示すということである。堀木博礼と霜栄は内容読解重視、田村秀行と酒井敏行は設問アプローチ重視と言える。船口明は、…

現代文の学習参考書-高田瑞穂・石原千秋-

高田瑞穂 石原千秋 『新釈現代文』(新塔社・ちくま学芸文庫)という、現代文の学習参考書の大ベストセラーを書いたのは、高田瑞穂である。専門は、近代文学でした。国文学科と哲学科の両方を卒業した人物で、成城大学の教授でした。教養を中心とした内容で…

国語の学習参考書の種類

国語の学習参考書の種類・選び方・活かし方 国語の学習参考書は、ハードカバーからソフトカバーに変化した。また、著者も教養主義・旧制高校向けであり、大学教員が主な執筆者であったハードカバーの時代が変化していった。その契機になったのは、実況中継版…

テニスン『国王牧歌』

テニスン『国王牧歌』 本稿では、Alfled Tennyson ,Idylls of the King (2016)Createspace Independent Pubをテキストにして、ヴィクトリア王朝での意義について述べる。テニスン(1809-1892)の活躍した時代は、ヴィクトリア朝の時代とほぼ重なる。テニ…

カンタベリー物語

カンタベリー物語 序 本稿では『カンタベリー物語』の「学僧の話」と「商人の話」の女性描写を取り上げ、比較検討する(注1)。『カンタベリー物語』は、チョーサーの生涯では最後の15年の円熟期に書かれたものである(注1)。ここで見られる女性描写は対照…

学力を考える

1.学力とは何か 「学力とは何か」について考える。一般的には、学力とは、多くの知識を得ることだという、日本型学校知識の認識がある(注1)。また、学力は、学校知識とほぼ同義で使用されることもある。 学校の知識秩序の特性としては、主に三つあげること…

アイデア

「アイデア創出の方法」 こんにちは。今回は、アイデア創出の方法として、「ブレイン・ストーミング」を中心にまとめてみたいと思います。 ユニークな商品・サービスを生むための会議法 1ブレーン・ストーミング法(Brain Storming法)・・アレックス・オズ…

夏目漱石『私の個人主義』のエッセンス

夏目漱石『私の個人主義』のエッセンス 一 自己の個性を発展させようとするならば、他人の個性も尊重する。 二 自分の持つ権力(権利)を使用するなら、それに付随する義務を心得よ。 三 自己の権力を示したいなら、それに伴う責任を重んじよ。

九門家相術

「すぐわかる家相」 こんにちは。今回は、簡単な家相を紹介します。安藤昇の考案した「九門家相術」です。安藤昇は、インテリヤクザと言われた異色の人物でした。安藤組解散のあとは俳優としても活躍していましたが、その一方で、家相の研究家としても活躍し…

こころの知能指数

「EQ-こころの知能指数-」 こんにちは。今回は、ダニエル・ゴールマンの提唱するEQについてまとめてみます。知能指数も必要ですが、人間の心の知能指数(EQ)も大切ですよね。以下に示しますので、参考にしてみてくださいね。 EQの四領域と関連コンピテン…

125歳寿命説

大隈重信の125歳天寿説 大隈重信は、「成長期にかかる年数の5倍は生きる」としました。そして、人間は25年かかって成長を終えるので、25×5で、「人間は125歳まで生きられる」と述べました。この「125歳天寿説」はフランスの生理学者の述べた説をもとにしてい…

心理学の分類・適職と天職

「心理学の分類」 こんにちは。今回は、心理学の分類をしてみました。心理学の範囲は広いので、ライフワークにはとてもよいと思います。しかも、いろいろなことが学べますので、お勧めです。 心理学の二つの大きな流れ 1実験心理学・・ヴント 健康な人が対象…

NLPとノーム・チョムススキー、ミルトン・エリクソン

1.ノーム・チョムスキーの生成文法の言語観とコミュニケーションへの応用-聴き方- 「言葉の裏で省略、歪曲、一般化が行われている」→これらを復元する質問法 【メタモデル】 メタモデル1「不特定名詞」 「誰が」「いつ」「誰に」「何を」「どこで」などが…

傾聴について考える

「傾聴の方法の二種類」 こんにちは。「傾聴」ということばが浅い感じで使われているようですので、そのことについて考えてみたいと思います。傾聴と聞くと、じっと聞いているだけという印象を受けるかもしれませんが、そんなことはありません。傾聴の基本は…

日本語研究史の要点

日本語学史 a.日本語学史・・日本語研究の歴史 cf.雑誌『日本語学』2016年4月特大号-「特集 人物でたどる日本語学史」- 空海・円仁・源順・藤原定家・仙覚・清原宣賢・ ロドリゲス・契沖・新井白石・賀茂真淵・谷川士清・越谷吾山・ 本居宣長・富士谷成章…

長沼直兄・西洋人の受身記述

2013.7.20(土) 國學院大學日本語教育研究会 発表資料 長沼直兄の日本語教科書における受身文について 國學院大學大学院生 岡田 誠 はじめに 本稿では、近代・現代の日本語教育に偉大な業績を残した長沼直兄の受身記述及び、長沼直兄編纂による日本語教科書…

ビジネス基礎の一考察

2019年7月27日(土) 國學院大學日本語教育研究会 (於國學院大學)口頭発表資料 『ビジネス基礎』の一考察 -高等学校商業科教科書の活用- 國學院大學兼任講師 大東文化大学非常勤講師 西帝京学苑講師 岡田 誠 序 現在、ビジネス教育の必要性は高まってい…

教育五者論

教育五者論 戦前の師範学校の頃から言いなわされている、「教育五者論」というものがあります。私は、このことばを、代々木ゼミナールの勤務時代に知りました。当時の代々木ゼミナールの副理事長(竹村保昭先生)から講師に言い伝えられていました。以下に教…

ビジネス小論文講義資料

2019.5.7(火)14時―16時 就活実践力アップ小論文講義資料 (於東京しごとセンター) 小論文特別講座 -わかりやすく伝える工夫- 國學院大學兼任講師・大東文化大学非常勤講師・ 西帝京学苑講師・TAC講師 岡田 誠 (キーワード) 発想法 箇条書き 図解 句読…

哲学のジャンルとトピック

哲学のジャンル 「哲学」と「言語学」については、言葉で物事を思考するので、哲学と言語学とは二大学問とも呼べます。「哲学」は「真理の探究」と「心の探究」「善の探究」がテーマです。「真理の探究」からは、自然科学分野や「論理学」が発達しました。「…

実践心理学体験レポート

私が、初めて実戦的な心理学を学ぼうと考えて通ったのが、日本メンタルヘルス協会の基礎コースでした。 そこの修了レポートをアップしてみます。講師の衛藤信之先生の紹介してくださる著作など、すべて読みました。 実践的な心理学のよさを痛感したものです…

元号と『万葉集』

読売日本テレビ文化センター公開講座(講義資料) 元号の由来と『万葉集』 岡田 誠 第一部 元号の由来 元号が本格的に使用されるようになったのは、明治以降である。それまでは、元号は存在してはいるが、十干十二支で示していた。また、元号にはフリガナを…

日本語教授法

ポスト教授法時代 岡田 誠 1.はじめに 1980年代後半から現在まで、ポスト教授法時代(post methodの時代、methodの死、methodを越えよう)といわれている。本稿では、先行研究などを引用しながら、教授法の変遷の枠組などの違いを紹介してみることとする。 2…

「る・らる」の原義と多義性の処理

2015.7.18(土)於國學院大學 第18回 國學院大學日本語教育研究会 口頭発表資料 「る・らる(れる・られる)の原義と多義性の処理」 國學院大學兼任講師 岡田 誠 はじめに □本発表は、いわゆる「受身・可能・自発・尊敬の助動詞」(注1)と呼ばれる「る・ら…

「ら抜きことば」と「可能動詞」の指導法の一考察

國學院大學日本語教育研究会(第20回) 2016.7.16(土)於國學院大學 発表資料 「ら抜きことば」と「可能動詞」の指導法の一考察 -日本語学から国語教育・日本語教育へ- 國學院大學兼任講師 大東文化大学非常勤講師 岡田 誠 序 「ら抜きことば」と「可能…